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今日の1足

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アディダス オリジナルスがグローバルで正式展開されたのはそれほど昔のことでなく、2001年のこと。しかしながら日本独自で’90年代にはオリジナルスという呼称は使用されていて、オリジナルに忠実に復刻することを追及したコレクションは、スーパースター、スタンスミス、カントリー、ジャバーといったモデルから構成され、スニーカーフリークから根強い支持を得ることに成功していました。一方で海外においては、あくまで概略のデザインさえ再現されればよく、スタンスミスの顔ラベル、スーパースターの金ラベル、カントリーのスリムなフォルムの復刻にこだわることはありませんでした。

 

最近でこそ海外で展開されるアディダス オリジナルスにもオリジナルをしっかりと想起させるプロダクトが存在しますが、「この分野はやっぱり日本が最先端を行くな!」と思わせるプロダクトが登場しました。それがこの日のブログでも紹介したミタスニーカーズの国井さんのディレクションによるカントリーです。オリジナルはモデル名のとおりクロスカントリーに対応するランニングシューズとして開発されましたが、スムースレザーのアッパー、ガムラバー製ヘリンボーンパターンアウトソールを組み合わせ、雑誌ポパイの創刊号にも紹介されたように、ランニングシーンだけでなくカジュアルシーンでも高い人気を獲得していました。今回リリースされたモデルは古きよき時代のデザイン、フォルムを現代に継承しつつ、’80年代中期以降にインソールに張られたホワイト/ブルーのステッカーを布帛ラベルに変更したり、オリジナルのスーパースターを思わせるスエード製トップシートのインソールを採用するなど、単なる懐古主義に陥らず、新たな試みにもチャレンジしている点はさすが。あとスリーストライプとヒールタブをグリーンスエードにしているのもポイントが高いですね。個人的にはここ数年でリリースされたカントリーの中では最もトータルバランスに優れた出来栄えの1足になっていると思います。

 

ちなみにアディダスのカントリーですが、自分が中学生から高校生だった’78年から’83年当時は幻のモデルといわれていました。それはスーパースターやスタンスミスがアディダスの総代理店であった兼松スポーツにより正規輸入されていたのに対し、カントリーは正規展開がなく、並行輸入に頼っていたから。’80年代の初頭までは東京シューズ系列の吉祥寺ブルやアメリカ屋靴店系列のアムスポーツフットウェアなどでしか扱ってなくて、自分が実物を触ったのはアメ横などで並行輸入品が大量に出回るようになった’84年以降だった気がします。